【側弯症で日常的に意識した方がいいこと】
側弯症の原因の一つは、脊柱(背骨)の柔軟性が低下することです。
四足歩行をするサルでは側弯症が発生しませんが、二足歩行をするサルでは側弯症が発生することがあります。
これは、二足歩行が胸郭(胸の骨や筋肉の部分)の安定性に関連していることを示しています。
胸郭の不安定性を解消するために、私たちは肋骨と胸骨を軟骨で結びつけ、安定性を高める方法を採用しています。
なぜなら、歩くときには身体に捻りがかかり、肋骨を十分に強化することが難しいからです。
したがって、胸骨と肋骨は軟骨で結ばれており、肋椎(胸部の椎骨)は比較的動きやすいです。
逆に、この不安定性のため、肋骨は側方に傾きやすいとも言えます。
まず、日常生活や運動の際に気を付けることは、重力に負けないようにすることです。
姿勢をまっすぐに維持し、重力に負けないように心がけましょう。
また、体幹(胴体の中心部分)の筋肉を鍛えて、体幹と胸郭の安定性を高めることも大切です。
深呼吸をすることで肺を広げ、内部から安定性を高めてくれます。
そのためには、少し力の入った運動が必要です。
側弯症の特徴の一つは、胸部の後弯(背中が後ろに曲がること)がなくなることです。
これは、胸郭の安定性が低下する結果かもしれません。
胸部が回旋(ねじれること)すると、胸郭の上部が後弯しているように見えることもありますが、基本的には胸部が伸びています。
この伸展が肺を圧迫し、回旋を助長します。
したがって、通常の姿勢は背中を広げ、胸部の後弯を意識的に保つことが重要です。
「いい姿勢」と言うと、胸を張って反りがちですが、背中は広げつつ、胸部の後弯を大切にしましょう。
六甲もり鍼灸整体院
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