設定体重とは?

カロリーを余分にとると、自分の最適とする体重よりも一時的に重くする事ができる。

ですが普通はその分、代謝量も増えるので、そのうち体重が減って元通りになります。

逆にカロリーを減らすと、自分の最適とする体重よりも一時的に軽くする事ができる。だが代謝も減るので、体重もそのうち増えて元に戻る。

肥満の人でよく「年々代謝量が低くなっているから痩せない」という方がいますが、実際は逆であり、体重が少ない人ほど消費エネルギー量は少なく平均で2400kcalくらいで、肥満の人の消費エネルギーは3200kcalもあるんです。

肥満の人の体は体重を増やそうとしているわけではなく、食べた分の余分なエネルギーを燃やそうと必死に働いている状態なのです。だから食べるカロリーが多い人は実は代謝するカロリーも高いので、実は代謝が低くなっているというのは嘘なのです。

では、なぜ肥満なのだろうか?

生物の原理として、人間には恒常性の維持が備わっている。体温や血圧、心拍数などを一定に保つ機能である。

実は体重や肥満に関しても、設定値がある。

要は体重も大きく変わることのないように、恒常性を維持する働きで、体重が極端に増えたり減ったりしないように設定されているという事がわかっています。

肥満というのはこの「設定値が高い」という事なんです。例えば今あなたのホルモンが決めている設定値が80キロだとします。

摂取カロリーを減らすと体重は一時的に減ります。仮に71キロに減ったとします。

だけどホルモンの設定値が80キロのままだと、減少した体重を戻そうと働き、食欲を増すホルモンを刺激したり、代謝する消費エネルギーも減少し、代謝作用が停止し、心臓の拍出量が減り、身体が冷え、疲労感を感じるようになる。カロリーオフダイエットしている人なんかによく起こる現象でもあります。

そして最終的にはにっくき、リバウンドが起こるのだが、これは決してあなたが怠けているとか、意志が弱いんではないのです!ただただ元の設定体重に、戻っているだけなのです。

だから今までのダイエット方法だと体重を減らすのは難しかった訳ですよね。

始めこそうまくいくケースが多いが、続けるほど、基礎代謝が低くなるから、体重を維持するにはさらにカロリーを制限していかなければなりません。

今までのダイエットの方法はほとんどがこの法則に当てはまった方法にならないでしょうか?今ならなぜうまくいかなかったのか理由がわかると思います。

今まで実に体重が増える原因は唱えられ続けていました。

カロリー、糖分、食物依存症、精製された糖、睡眠不足、ストレス。

全ての炭水化物、脂肪分、スナック菓子、遺伝、乳製品、貧困、赤身肉、腸内細菌などなど

こうした様々な説が飛び交い、どれもが両立することもなくあたかも原因は1つだと論争を交わしあい、どちらかがあっている、間違っていると、討論を交わし合っています。

だけど実際は様々な実験の結果をみていくと、どの話も全て正解ではないけど、正解も所々混じっているのがわかります。だから討論もいつまでも白黒つくハズがないですよね。

例えば、喘息や心臓病など病気の原因を考えたときに、

家族歴、年齢、喫煙の有無、飲酒の有無、ストレスの有無、職業、糖尿病、運動習慣、高血圧、高コレステロールなど色々な問題が考えられます。

だけどこの中で、どれか1つだけが原因ってことありえないですよね?普通は色々な要素が少しずつ混ざって、結果が起きています。

どれか1つに絞るのではなく、ストレスないことも、飲酒を少なくすることも、糖尿の治療をすることも、どちらも大切なのである。

ダイエットだって同じことがいえます。原因が一つだけという事はありえないんです。

家族歴、年齢、喫煙の有無、飲酒の有無、ストレスの有無、職業、糖尿病、運動習慣、高血圧、高コレステロールなど様々な問題が絡み合って、肥満になっていきます。