体幹(コア)とは
ここで言う体幹は胴体の深部にある筋群のことで、インナーマッスルと総称されます。インナーマッスルは主に横隔膜、腹横筋と多裂筋、骨盤底筋群で構成されています。「内臓のカプセル」とイメージするとわかりやすいかもしれません。膜のような形状の筋肉が臓器の詰まった腹腔を包み込んでいます。これらの筋肉が協調して引き締まることで腹圧が高まり、体幹を安定させる働きがあります。
体幹に秘められた力
胴体には脊柱以外に支柱はなく、インナーマッスルが補強してくれています。そうして体幹がしっかり補強されてもインナーマッスルは筋肉なので、しなる素材でできていることから動作を妨げることはありません。しかし、体幹が機能していないとカラダのどこかが力まないと姿勢維持が難しくなります。肩や腰まわりの動きが固い人は要注意です。また、関節や筋肉への負担が大きくなり痛みや不調を抱えがちになります。肩こりや腰痛に悩んでいる人はこれが原因かもしれません。


体幹トレーニングへの苦手意識
いざ体幹トレーニングをしても動きを見たり触れたりできないため成果を実感しにくいことでしょう。いきなりプランクから始めても体幹が安定しておらず、腕がぷるぷる震えてしんどいだけ。。。なので、自然と苦手意識が芽生えることでしょう。しかも、体幹を構成するインナーマッスルは太くならない筋肉なので、体幹トレーニングをおこなってもあまり実感が沸かないものです。実際に「やってもわからない」「効果を感じない」「難しい」などの言葉をいただくことも多々あります。なぜならそれは根本的に体幹トレーニングの土台を築けていないからです。ルールも知らないのにスポーツをするのと同じです。インナーマッスルを“鍛える”前に、まずはインナーマッスルを“使える”ようにする必要があります。

次回の投稿でインナーマッスルを覚醒させる方法をお伝えします!